全国クリーニング協議会は、1970年(昭和45年)3月の創立以来、歴代の会長・役員各位のご指導と会員各位のご協力のもと、業界全体の発展と地位の確保・向上に対し、常に先頭に立って軌跡を刻んでまいりました。
しかし、昨今では現実の問題として、継続的な需要の減少をはじめ、人材不足を含めた労務・雇用問題、色々な法規制に対応するための準備や体制づくり、各地で起きている極端な低価格競争、不安定な経済動向と社会情勢など、我々を取り巻く環境は順風ではありません。
このような厳しい中にあって、全協としては特に需要の拡大を第一の課題として取り組まなければならないと考えております。クリーニング業界としての総需要を高める上で、改めて注目すべきは「家庭内洗濯」を強く意識することにあると考えます。その背景には、今まさに女性の社会進出と自己実現活動がますます活発化に向かっていること、社会保険制度の見直しにより人材(労働力)不足が顕著になること、高齢化社会へとベクトルが向かっていること、これらが大きな縮図となって目の前に立ちはだかろうとしています。
我々は、業界人として、お互いの欠点を探し突き合うというマイナスイメージを払拭し、会員各社が個々の特長や強みを前面に出しながら切磋琢磨することが重要であると捉えています。そこから、業界のイメージアップや技術力アップに繋がり、それぞれの垣根を越えて同じ意識が浸透していくことを強く願っております。
今後におきましては、ともに高い志を持って活動を盛り立てていくため、例えば「クリーニング技能検定制度マニュアル」に代表されるプロジェクトや委員会活動、各種イベントやキャンペーンの企画・運営などにも積極的に取り組みながら、全協自体がその中心を担う中で会員各社の力を結集することによって、一つひとつ成果を積み上げていくことができると確信しております。
皆さまのご理解・ご協力を何とぞよろしくお願い申し上げます。
最後に、各位のご健勝とご発展を心より祈念し、ご挨拶とさせていただきます。
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